「食の選択」やってみたらこうなりました。

西式甲田療法から始まった食とカラダの本当の力を知る旅★砂糖と肉断ちでめざせヴィーガン!実体験記

西式甲田療法って?

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こんにちは。はもりっくす(@HAMORIx64)です。

 

ここではわたしが「食の選択」をはじめる

きっかけとなった

「西式甲田療法」について

カンタンにご説明しています。

  

 

西式甲田療法ってざっとこんな感じ。

 

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「西式甲田療法」は、大阪大学医学部出身の甲田光雄(こうだ みつお)医師(1924-2008)が、その師匠である西勝造(にし かつぞう)氏(1884-1959)が創始した「西式健康法」をもとに指導した食事・運動療法です。

 

 


原本・西式健康読本 (健康双書ワイド版―食と健康の古典)

 

医療は日進月歩で変化しているのに、そんな古い人の紹介?


と思うかもしれませんがいまも本は売れてますし、最近はシンプルに生きるミニマリストの間でも有名です。

 

西氏はコロンビア大学で学んだ工学技師でしたが、あらゆる医学や健康法を独自に研究して自ら試し、すぐれたものをまとめて「西式健康法」として発表。昭和初期に大ブームを起こした健康法で、年配の人はご存知の方も多い健康法です。

 

サンプラザ中野くん氏など現在の芸能人にも、実践者が多い西式甲田療法ですが彼のお祖父さんは、西式健康法の実践者だったそうです。

 

甲田医師は阪大医学部を卒業したあと大阪の八尾市に甲田医院を開業、西洋医学で治せなかった多くの難病患者を臨床にて断食と西式健康法で改善されました。80代まで現役医師でした。

 

西氏も甲田医師も幼少から身体が弱く、お二人とも若い時点で当時の現代医学に見放されてしまった、という経験の持ち主です。それゆえにそのあと決死の覚悟で独自にまなび、西洋医学以外の方法で病気を克服された方たちです。

 

自らを実験台として病気を克服した人たちなので、ただ頭で医学を勉強しただけのお医者さんとは気合の入り方や患者さんの病気に対する理解の深さががちがうように思います。

 

ひと昔前にベストセラーになった『今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)』という本の著者で有名な済陽高穂(わたようたかほ)医師が、末期ガン患者の治療のために参考にした治療の1つが「西式甲田療法」です。

 


今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)

 

「西式甲田療法」はいろんな方の本やブログで体験記を読んでも、難病が「じっさいに治った・改善した」という報告が多い療法です。わたしもいろいろと改善できました(´▽`)

 

ざっくり説明すると、

 

  • 食を自然に近づけて「質」を高めて「量」を減らすことで胃腸や肝臓の負担を減らし、体の「修復機能」や「免疫機能」を活性化させる食事療法 と、
  • 脊柱のゆがみを正して血液循環を改善することを目的に行う「六大法則」といわれる運動療法 

 

の二つを実行することで健康を増進させる健康法です。

 

食事と運動で カラダ本来の正しい力を取り戻す方法 について教えてくれます。

 

「西式甲田療法」の内容

 

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 不必要な食べ過ぎが病気のもとと考える「西式甲田療法」では、

 

  • 朝ごはん抜きの1日2食 ⇒ 半日断食で少食にするため
  • 玄米生菜食(プラントベースのホールフード推奨) ⇒ 少ない量で栄養確保
  • 水または柿の葉茶を1日2リットル以上飲む ⇒ 体内の循環を改善
  • 断食 ⇒ 体内デトックス

 

をススメており

 

  • 平床寝台(へいしょうしんだい) ⇒ 背骨の矯正・腎機能向上
  • 硬枕利用(こうちんりよう) ⇒ 頸椎骨の矯正
  • 金魚運動(きんぎょうんどう) ⇒ 背骨の狂いの矯正
  • 毛管運動(もうかんうんどう) ⇒ 血液循環の向上
  • 合掌合蹠運動(がっしょうがっせき) ⇒ 足脚のゆがみの矯正
  • 背腹運動(はいふくうんどう) ⇒ 背骨・血液循環他の矯正

 

という運動療法も合わせて行うことをススメています。
(平床寝台とは平らな床で寝ること、硬枕とは木の硬い枕のことです)

 

はじめの頃、本で読んだときは

「床で寝るの?昔の健康法ってすご~い!」

と大爆笑してしまいましたが…。

いま自分がやってます(;´∀`)

気持ちいいんだな、これが。

 

他にも

 

 

を合わせて実行することをオススメしています。

 

それぞれの詳しい内容については

そのうち記事をアップしたいと思います。

 

「西式甲田療法」の目的

 

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これらを実行することによって、

 

  • 背骨の歪み
  • 宿便(体内に溜っている毒や不要物)の排除
  • 血液の循環

 

を正常に導き

「皮膚」「栄養」「四肢」「精神」

を正し、現代人の健康の問題を取り除くことを目指します。

 

人間の体に本来備わっている自然治癒力を高めて、「薬」や「注射」「手術」など体の外側からでなく、体の内側から改善していくんですね。

 

わたしもいろんな健康法をためしてさまよっていましたので、食事だけ、運動だけで体がよくならないのはとてもよく理解できます。

食と体を両方健全にして心から健やかにならないと、健康とは言えませんよね。

 

「食べ過ぎ」と食べ物の「質」という視点

 

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この食事療法の一番の特徴は「マイナスの栄養学」です。

 

わたしも20代から健康情報はチェックしていましたが、「あれが足りない、これが足りない、だから〇〇を取りましょう」という話がほとんど。


ところが「西式甲田療法」では、朝食抜きの腹七分目以下の徹底した玄米生菜食、しかも超・少食と呼ばれる低エネルギー食(1日1600カロリー以下の食事)をすすめています。

 

現代人の「食べ過ぎ」と食べ物の「質」に着眼し、少食や断食をすすめているんですね。

 

いや、腹七分目の食事で満足なんて(ヾノ・∀・`)ムリムリ、

それが出来てたら太ってないし。

 

と思うかもしれませんが、カロリーは間違いなく少ないものの食事量はじつは「全然多い」です。まともに食べたらお腹いっぱいで、え?腹七分目って?どこが少食?って思います。

 

玄米ってよく噛むのでお腹がふくれるし、生野菜ってたくさん食べると満腹感が半端ない。 

 

そして食事内容を変えることで、食欲もコントロールできるように変わってくるから不思議です。

 

玄米菜食ではなく、玄米「ナマ」菜食。

 

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そして玄米生菜食。

ああ、よく聞くよね。…って思ったあなた、違うんです。

 

玄米と「生」菜食です。

 
玄米と生の野菜を食べること、しかもなるべくホールフードで。

ここがじつはとても重要で、お米も精米された白米ではなく玄米でまるごといただきますし、野菜も食べられるところはなるべく、皮や葉や根もついた状態でいただきます。

 

ふだん私たちが捨てているところのほうが、じつは栄養価が高かったりするからです。現代人は味や食べやすさを追求した代わりに、栄養を大量に捨ててしまっているわけです。しかも、昔と比べていまの野菜の栄養価は多くても6分の1以下。

 

なのでなるべく加工されていない自然の状態に近い食べ物、火をつかわない消化に負担のかからない生の食べ物を多く取ることによって、本来の栄養を摂取して体の消化機能にラクにさせてあげることを目指します。

 

 

甲田医師は、ほとんどの体の問題は「代謝の異常」から起こっていると考えていました。

 


現代人は偏った食事や不自然な食べ物を大量に取る一方で、本来必要な栄養が不足している状態。消化や解毒作業で体内に負担をかけてしまう食べ物を取ることによって、代謝の異常が起こり、病気が発生してしまうと考えていたようです。


特に動物性タンパク質(なかでも4つ足の動物性タンパク質)は、栄養価は高いかもしれませんが消化にもたくさんのエネルギーを使います。


一人ひとり頭の回転や運動能力や得意なことが違うように、消化能力も人によってさまざまなので、自分にあった量や食を見極めることが大切だと本では述べられています。

 

少食や断食のカンタンでびっくりな効果。

 

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朝ご飯抜き。
これを「西式甲田療法」では、半日断食とよんでススメています。

 

食事を食べてから18時間以上の空腹時間をつくることで、腸の運動を活発化する効果を狙ったもので、朝ご飯ヌキが一番適しているとのことです。

 

東洋医学でも午前中は排泄の時間として「食べることより出すこと」に重きを置いるとのこと。


そしてもっともデトックスや体質改善の効果を生むのが、

断食

です。

 

月に2回程度の1日断食を行うとさらに効果があると述べています。

ですがなにも食べない本断食は事故や失敗が多いので、りんご断食や、寒天断食、すまし汁断食など、ムリのない断食を行うことをすすめています。(注:ただし、3日以上の断食は必ず専門家のもとで行うこと)

 
そして出すこと。うんぴーですね。

 

甲田医師は食べることよりも出すことをとても重要視していたようです。

断食すると、食べ物が入ってこないので体を守るために体内の毒物や不要物をどんどん排出してくれるのだそうです。

 

ほとんど食べてないのにたくさんのうんぴーや不思議な形状のうんぴーがでたなら、それはあなたの体の中にたまっていた不要物かもしれません。

 

カゼをひいたらかぜ薬、あたまが痛いと頭痛薬。それってホントに体のため?

 

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「西式甲田療法」では、下剤であるスイマグ(水酸化マグネシウム:非刺激性の便秘薬)くらいしかクスリを使いません。

 

難病治療でクスリを常用されていた患者さんには、「西式甲田療法」による指導を行うとともに、様子や経過をみてクスリを減らしていくことをすすめられていたようです。

 


人間は機械ではなく生き物なので、本来自分で自分を治すための自己治癒機能が備わっているんですね。

 


カゼをひくのは、体を変化させて次の季節に備えるためでもあります。熱がでるのは熱を上げて体内の免疫機能をアップさせるため。痛みは体に悪いところがあるというサインです。

 

それを症状が不快だからと封じ込めることは、本来の体の正常な機能をむりやり止めてしまうことでもあります。

 

それがどのような結果を招いてしまっているかは、これだけ衛生環境が整っているのに病気が蔓延している現状を見るとわかるような気がしませんか?

 

現代医療では対症療法であり、病気を根治することはできません。
西式甲田療法もすべての病気を治せるわけではありません。
それぞれ、得意な分野があると思います。


じぶんの実体験から、慢性の病気や体質改善には「西式甲田療法」が向いていると思います。

 

甲田医師は医者ですので、西洋医学の限界もよく分かっていたのではないかと思います。西洋医学を修めたあとも、東洋医学や栄養学・腸内細胞についてもずっと勉強を続けられたそうです。

 

食事や運動で不調が改善されるなら、それにこしたことはないですよね。

 

自らの体験をもとに儲けよりも患者の病気を治すことに尽力した2人の日本人の知恵を、このまま失ってしまうのはもったいない!とわたしは思います。

 


できることは自分でやってみませんか?

 

こちらのブックレビューも合わせてどうぞ。

www.hamo-note.com

 

※このサイトでは、あくまでも健康法の1つとして「西式甲田療法」をおススメしています。おススメ対象は、病名はつかないけど体調が思わしくない方です。すでに治療を受けられている方や闘病中の方は、独自で判断せずきちんと医師の判断を仰いでくださいね~(´ー`)